宇部港の魚市場近くに7月1日、コワーキングスペース「ナニココ」(宇部市港町2、TEL 0836-39-7235)がオープンした。
山宇商事跡に開いた同施設。運営は、携帯電話部品卸などを手掛ける「フェリーチェ」(同)と、市内でシェアハウスを展開する「180度」(岬町)。管理は「180度」が行う。宇部市の地域商業課題解決ビジネス応援事業の一環。
店舗面積は約23坪。施設内は「180度」の相澤洋祐さんが手作業で改装し、北欧風に仕上げた。席数は、オープンスペース10席と個別ブース6席。応接室も設ける。利用料はオープンスペース=1万円、個別ブース=1万5,000円(以上月額)。店内にはネット回線や小キッチンを備える。
フェリーチェの中路裕文社長は「半年ほど前にこの建物を使える話をいただいたことがきっかけ。広いスペースを活用して何かできないかと考え、若い人が集う場所にしようとコワーキングの運営を決めた」と話す。
現在、室内一部の改装を続けながら入居者を募集しており、定員10人のところ、2人の入居が決まっているという。今後は、併設する約100坪の倉庫も貸倉庫(月額5,000円~)として活用し、1階の空きスペースはテナント入居者を募集する。
「宇部で起業を考えている人のスタート地点にしたい」と中路さん。「入居者同士やその関係者のつながりから幅も広がるはず。そこから新ビジネス創造などの相乗効果が生まれ、ひいては宇部の活性になれば」と期待を寄せる。
不動産業も手掛ける相澤さんは「市内で事務所を構えることは決して手軽な費用ではない。まずは取っ掛かりとして選んでもらえたら。『やってみたい』という気持ちを後押ししたい。第一歩を踏み出す場所として、この場所を育てていきたい」と話す。
今月10日には、施設内を自由に見学し、コワーキングスペースを体験できる「見学会」を行う。同日、倉庫にあるソファや椅子、冷蔵庫などを販売する「ガレージセール」のほか、外壁のペイントや室内の改装を行う「DIYイベント」(無料)も展開する。開催時間は9時~17時。
問い合わせは相澤さん(TEL 080-4262-0180)まで。