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宇部の若手農家が農家グループ「トッピン」結成 コープに女性目線の常設コーナー

こだわりの野菜を手に笑顔を見せる佐藤さん(左)と才木さん

こだわりの野菜を手に笑顔を見せる佐藤さん(左)と才木さん

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 宇部市北部を中心にした若手農家が6月上旬、農家グループ「情熱農家プロジェクトtoppin(トッピン)」を立ち上げ、活動をスタートした。

女性目線でレイアウトした常設コーナー

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 「トッピン」は地元の方言で「すぐに、早く」を意味する。「『突出した品』『特別な品』をすぐに届ける」という思いを込め、野菜購買者層の主婦と同じ女性目線で、相互協力しながらの販売活動、消費者・地元農家との交流に取り組む。

 「新鮮な野菜を自らの手で消費者へ提供する」という趣旨に賛同して参加する農家は、「まこっこ農園」(小野)、「栽培屋さと」(船木)、「良菜賢母」「うえだ農園」(二俣瀬)、「五十嵐農園」(山陽小野田市埴生)の5軒。

 参加農家はいずれも異業種から新規就農して2~7年の子育て世代で、才木祥子さん(まこっこ農園)と佐藤美加さん(栽培屋さと)が共同代表を務める。

 6月10日からスーパーマーケット「コープここと宇部店」(宇部市恩田町2)の野菜売り場に、女性メンバーがレイアウトした常設コーナーを設置。同日は、才木さん、佐藤さんらが試食の提供を行いながら、色鮮やかなミニトマト、キングサイズのタマネギ、2色のズッキーニ、フキ、ブロッコリーなど減農薬で作るこだわりの野菜を販売した。

 野菜は年間計画に沿って、年間約40種類を提供。飲食店に卸している野菜、スーパーに並ばない大きさの野菜も並び、野菜に合わせたレシピも用意するほか、生産者から直接野菜の魅力や調理方法を聞ける場を月1回設け、消費者との交流を図るという。

 佐藤さんは「個々での販売や営業は難しく、これまでは第三者に任せてきた。グループで協力することで、販売品数を増やし、得意な野菜の専門性も追求できる。『トッピン』を認知してもらい、ここの野菜なら間違いないと言ってもらえるブランドに成長させたい」と意気込む。

 才木さんは「スタートとなるこの売り場には期待しかない。経営に苦手意識のある農業女性が知恵を付け、実践できる場にもなる。グループとして農業の伸びしろを伸ばしていきたい。市内近郊で不定期のイベントも開催できれば」と笑顔を見せる。

 問い合わせは、栽培屋さと(TEL 0836-69-0695)まで。

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