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山陽小野田の甘太郎跡に「まめ吉」 「市民の親しむ味」を引き継ぎ復活

「甘太郎と変わらない味」の料理を手にほほ笑むスタッフ

「甘太郎と変わらない味」の料理を手にほほ笑むスタッフ

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 山陽小野田の「甘太郎」跡に6月18日、味や価格を引き継いだ「まめ吉」(山陽小野田市中央2、TEL 0836-83-4014)がオープンした。

ふっくらとした帽子型の回転焼き「甘太郎」

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 小野田工業高校の程近くで1964(昭和39)年に開業し、素朴な味わいが親しまれていた「甘太郎」。2月末の閉店を聞き、多くの「ファン」が食べ納めに足を運び、名残を惜しむ様子はSNSでも多数見られた。

 甘太郎の味を引き継ぐ同店の運営は、2000年10月から弁当・仕出し店「味彩(あじさい)」(日の出3)を営む青木順子さんが行う。

 青木さんは「前店主とは顔なじみ。閉店の話を直接聞いた時はショックだった。幼いころからたこ焼きを買いに行っており、あるのが当たり前の存在。なくなることは考えられなかった」と話し、自らが店と味を引き継ぐことを決めた。

 オープン当初は、甘太郎で販売していた一部メニューをテークアウトで提供。現在は品数を増やし、7月6日から店内での飲食も本格的にスタートした。カウンター8席、テーブル席8席。

 メニューは、12個入りの「たこ焼」(350円)、帽子型が特徴の回転焼き「甘太郎」(100円)、「焼飯」(500円)、「お好み焼き」(370円~)、「焼きそば」(以上420円~)、「ソフトクリーム」(200円)など。今後はメニューの充実を図るほか、弁当や一品料理の提供も予定する。

 オープン初日は開店時間前から10人ほどが店の前に並び、その後も来店客が途切れることはなかったという。現在も多い日には100人以上が来店し、約3カ月ぶりの味を喜ぶ姿が見受けられる。

 青木さんは「前店主にソースの配合や焼き方を教わり、3月から練習してきた。皆さんに喜んでいただけるかドキドキしていたが、『変わらない味』と喜んでいただけてほっとした。甘太郎と同様に愛されるよう頑張りたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時30分~18時。木曜、日曜、祝日定休。

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