宇部市交通局(宇部市大字善和)が7月21日、小学生を対象に1回50円で市営バスに乗車できる夏休み企画「こども50円バス」を始めた。
夏休みを迎え、外出の機会が増える小学生やその保護者の利用促進を目的に実施する同企画。県内のバス事業者でも同様の企画が実施されており、「県全体の取り組みにしていこう」と初めての実施を決めた。
同交通局が運行するバスの平日利用客の内、12~13パーセントは通学定期利用者。夏休み期間中は必然的に中高生の利用が減少するため、同企画を通した利用者増を期待する。
対象区間は市営バスの全路線(山口宇部道路を走行する特急便を除く)。対象は小学生。降車の際、運転手に「小学生です」と告げ、50円を現金で支払う。
初日には約40人の小学生が利用した。同交通局交通事業課企画営業係の古谷信弘係長は「マイカーでの移動に慣れていると、バス停や乗車時間を調べ、公共スペースでマナーを守って過ごすことが大変に感じるかもしれないが、その経験は成長につながるはず。話題の『ポケモン探し』にも役立つかも」とほほ笑む。
同交通局では、中学生以上の乗客を対象にした「1日乗車券」を通年で用意している。古谷係長は「50円バスを利用する小学生に同行する家族には乗車券の利用がお薦め。移動も一つのイベントとして楽しみ、ときわ公園や商業施設、公共施設へ出掛けてほしい」と利用を呼び掛ける。
「1日乗車券」の料金は、中学生以下=300円、大人=600円。利用日は夏休み期間中(7月21日~8月31日)、土曜・日曜・祝日、9月20日(バスの日)。販売場所は、バス車内、ゆめタウン宇部、山口井筒屋宇部店、新川営業所、同交通局。期間は8月31日まで。問い合わせは同交通局企画営業係(TEL 0836-31-1134)まで。