宇部・新天町商店街「シャッター壁画」完成-27人が筆を入れる

空を泳ぐ金魚や人より大きいキノコなど、不思議な世界が描かれている

空を泳ぐ金魚や人より大きいキノコなど、不思議な世界が描かれている

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 宇部・新天町アーケードの旧「くわはら茶店」(宇部市新天町2)で昨年10月から行われていた商店街のシャッターに絵を描く活動「シャッター壁画プロジェクト」の絵が2月17日、完成した。

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 同プロジェクトは、商店街のシャッターにボランティアの参加者がペンキで絵を描いていくもので、宇部市を拠点に活動するアートグループ「FCA(おともだちコンテンポラリーアート)」が主催し、商店街の活性化と美術に興味ある若い人たちの作品発表の場にしようと始まった。今回で4回目。

 昨年10月6日にスタートし、以来、土曜・日曜・祝日に活動を続けてきた。当初、11月11日に終了する予定だったが完成しなかったため、1月26日から再開。2月17日、完成にこぎ着けた。活動期間は、延べ17日間。

 活動期間中、少しでも筆を加えた参加者は全部で27人。毎回参加しているメンバーに加え、プロジェクトを知って手伝いに来た人、通りがかりの飛び込み参加者などもいたという。買い物途中の女性が興味を持ち20分くらい絵を描いて帰ったり、母親と参加した近所の幼稚園児が描くのをなかなかやめなかったというエピソードも。

 原画は東亜大学大学院デザイン専攻の矢吹龍夫さんが担当。日常にはない世界に迷い込んだというストーリーの絵となっている。絵の中にある4つの吹き出しには参加者のうち4組5人が思い思いの絵を描いた。高校生2人組は、金魚が進化して竜になったというテーマで竜を描き、馬が好きだという中学生は馬と木馬を描いた。

 主催者の原井輝明さんは「次回も続けるかは未定。自分の店のシャッターにも絵を描いてほしいと何件か打診があったので、メンバーのスケジュールが合うようなら続ける方向でいる」と話している。

SP4制作日記宇部の商店街で「シャッター壁画プロジェクト」-来月の完成目指す(山口経済新聞)(©マルニ)

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