「食育の日」の6月19日、宇部市立図書館(琴芝1)で減塩を訴求する「減塩イベント」が行われ、減塩レシピの「けんこうスープ」100食が玄関エントランスで振る舞われた。
宇部市が昨年度から取り組んでいる「へら塩大作戦」の一環。「へら塩大作戦」は、生活習慣病予防として減塩を推進し、食生活改善を訴求する健康増進プロジェクトで、市民からレシピを募集して作成した「ヘルシー!おいしい!へら塩レシピ集」を今春から配布している。
今月15日からは、同館展示室で「減塩」を訴求するパネル展示を開催している。パネル展では宇部市保健センターの職員が手作りしたパネル11枚を展示し、「高血圧とその予防」、「減塩のポイント」や、カップ麺に入っているのと同量の塩を展示するほか、食事に含まれる塩分量をクイズ形式で訴求し、減塩への意識を啓発する。
宇部市健康福祉部健康増進課の一色厚子さんは「これまではスーパーで試食イベントをすることが主だったが、ゆっくりと市民の皆さんと話ができるよう初めて図書館で行うことにした」と話す。
藤永義昭館長は「食と健康に関する図書の貸し出しが多いことからも、食に対する市民の関心が高いことが分かる。知って調べて学べるように連動できるイベントはとても有意義」と話す。
この日、絵本を借りに来館した大田和実さんと陽菜ちゃん(1歳8カ月)はスープを試食。和実さんは「家でもみそは減塩の物を選ぶなど、普段から塩の量には気を付けている。初めて減塩レシピのスープを食べたが野菜もたっぷりでおいしい。娘もいつもより食べている」と笑顔を見せる。
一色さんは「減塩の図書をピックアップしたコーナーも作り、見て聞いて体験できるようにした。今後も直接訴求できる場を作っていきたい」と話す。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。パネル展は今月22日まで。