林業や木に親しむイベント「林業チャンピオンシップ&木工職人マルシェ」が10月8日、旧吉部小学校(宇部市東吉部)で開かれる。
「木の日」に合わせて開くイベント。廃校を活用して運動場で「伐倒競技」、校舎で「マルシェ」を行う。
伐倒競技は、県内の林業従事者約10人が出場し、7~8メートルほどの丸太をチェーンソーで切り倒し、狙ったポイントへ倒す正確さや安全性を競う。日本伐木チャンピオンシップのルールを基本に簡易版として行い、プロの技術を競う。
マルシェは、県内から約10店舗が出店する予定で、木彫りの作品や雑貨、木製の家具など、県内の職人や作家がこだわって制作した木工作品を展示販売する。
主催はイベント運営などを手掛ける「ありがとう魂」。代表の新野めぐさんは「林業事業者で作る『林業共同体 山林舎(さんりんしゃ)』の熊谷友敬代表との出会いがきっかけになった。これまでにイベント出店で協力してくれた熊谷さんに恩返しを考えた時に、やはりプロの技術を生で見てもらうことが一番だと思った」と経緯を話す。
「行楽シーズンなので、まずはイベントを楽しんでもらい、その上で林業に関心を持ってほしい。山の整備などを手掛ける林業はこれからも必要な仕事。次世代に継承したい」と新野さん。「子ども連れや、就職先を考えている学生、木工職人や林業に興味がある人たちにぜひ来てもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~15時。雨天決行。問い合わせは、ありがとう魂(TEL 0836-76-3980)まで。現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で、当日使用する木材や重機代に充てる資金を募っている。募集は9月28日まで。