県内で物作りを手掛けるクリエーターが集うイベント「春日山フェリア」が11月3日、山口・パークロードの春日山庁舎(山口市春日町8)で開催される。
山口市内外で活動し、木工や革製品、彫金、ガラス小物や服飾品などの物作りを行う作家を中心に、イラストレーターやブランジェリーなどが一堂に会する同イベント。山口青年会議所が主催し、本年度の「新しい価値を生み続けるまちづくり」の取り組みとして開く。
きっかけについて、イベントを統括する同会の北條榮太郎さんは「これからのAI時代を見据えたときに、クリエーティブな職業が注目されているが、山口は芸術と文化の街。手仕事を生業とするクリエーターを支援する受け皿を作り、地元のクリエーティブな職業を産業として創出したい」と話す。
当日は、昭和の趣の残る旧県立山口図書館を会場に、マルシェ形式でブース24店舗が出店。出店者は「こだわりを持ち、付加価値があるものを提供するクリエーター」(北條さん)で、即売やワークショップを行う。
そのほか、クリスマスの雰囲気をあしらったアイテムを提供する「クリスマスエリア」も設けて季節感を演出する。出店するのは、「工房calm」(下関市、木工)や「明善窯」(山口市、萩焼)、「KO SILVER」(山口市、彫金)や「itoma」(宇部市、布花)などのほか、「プチラボベーカリー」(美祢市、パン)や「パトラカフェ」(萩市、ドリンク)など。
「目標は、クリエーターの経済的な自立を支援する施設を設け、販売や展示できるような場をつくること。まずは第一歩となるこのイベントで、作家やこの取り組みの周知を広く行っていきたい」と北條さん。
開催時間は10時~17時。雨天時は11月10日に変更。問い合わせは、山口青年会議所(TEL 083-922-7646)まで。