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宇部ときわ公園で「カッタ君」展 死去から10年、「伝説のペリカン」がつないだ縁も

「カッタ君」の育ての親で当時の飼育員・白須さんと飼育員の岡田さん

「カッタ君」の育ての親で当時の飼育員・白須さんと飼育員の岡田さん

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 宇部ときわ公園(宇部市則貞3)で10月27日、同園のアイドル的存在だった伝説のペリカン「カッタ君」の思い出企画展が始まった。

在りし日の「カッタ君」の姿

 死去から10年の節目に実施するメモリアル展。展示するのは、「カッタ君」が卵の時の様子やふ化した直後、飛んで「通園」していた「明光幼稚園」で園児と遊ぶ様子などの写真24枚と、1億円の市民寄付を集めて製作されたアニメ映画「カッタ君物語」のセル画のほか、園内で販売していたグッズや、今夏市民から募集した「カッタ君との思い出」のエピソードなど。

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 当時、「カッタ君」の飼育を担当していた動物管理監の白須道徳さん(71)は、「4羽が同時にふ化し、『今後の飼育をどうしようか』と思ったことを覚えている(笑)」と誕生の瞬間を振り返り、「直後からエサやりの試行錯誤が本当に大変で、それは本当に苦労した」としみじみと話す。

 白須さんの「ペリカンが空を飛ぶ姿を見たら子どもたちは大喜びするはず。夢を与えたい」という思いで、「カッタ君」は切羽されずに自由に飛び回り、市民に多くの思い出を残した。

 下関市出身の岡田孝さん(25)は「カッタ君」のファンで、小学2年生の自由研究で同園に手紙を出し、白須さんからの返事と「カッタ君」の写真を大切に保管してきた。今年5月からは同動物園の飼育員となり、「カッタ君が繋いでくれた運命だと思う」と笑顔を見せる。「白須さんから聞いたカッタ君のエピソードを、当時を知らない子どもたちへと伝えていきたい。今後はペリカンの飼育にも携わりたい」と話す。

 白須さんは「カッタ君は世界でも珍しい事例を持つペリカンで、それがカッタ君の魅力。生体に親しむ面白さと大切さを教えてくれた。伝説のペリカンがいたことに思いを寄せてもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 11月10日には、「カッタ君物語」の上映会を行い、同作の声と主題歌を担当した西村知美さんと白須さんによるトークショーも開く。期間中、園内では「カッタ君」のクイズラリーも行う。

 会場の「体験学習館モンスタ」の営業時間は9時30分~17時。火曜休館。11月11日まで。