山口を中心に専門学校を展開するYICグループ(山口市小郡黄金町)が12月17日、大手前大学(本部=兵庫県西宮市)と教育連携を結び、協定調印式を行った。
2019年度から、YICグループの学生が大学卒業資格を取得できるようになる新たな取り組み。学生は、同校に在籍しながら大手前大学の「通信教育部」のeラーニングシステムで学習。150科目の中から学びたい学科を履修して、最短4年で大学卒業資格の「学士」を得ることができる。
職業の専門的なことを学びながら、大学で勉強する教養科目が同時に学習できるほか、同校の単位が大学の単位としても認められるものもあり、効率的な学習と学生の具体的な自己実現、より即戦力となる人材輩出を目指す。
同日行われた調印式では、YIC学院の井本浩二理事長と大手前学園の鳥越皓之学長が出席し、調印を交わした。井本理事長は「『専門学校』の枠を越えていくことで、学生にチャンスと可能性を与えることができる。より良い教育環境を提供したい」と話す。鳥越学長は「オンライン教育は時代の最先端。両校にとってプラスになっていくと感じている」と期待を込めた。
「本校は2年制と3年制の学科があるが、もう1~2年通うことで大学卒業資格を取ることができるようになる。例えば、看護学科の学生が大学側の心理学を専攻したり、IT系の学生が経営学を学んだりもできる。マルチな人材が求められている中で、多角的に勉強できる」と同校の河津道正さん。
今後は、同大学教員による講座の開講などを行うほか、同大学で学ぶ学生の対面授業「スクーリング」の会場としても活用していく予定。
問い合わせは、YICビジネスアート専門学校教務課(TEL 083-976-8354)まで。