YICビジネスアート専門学校(山口市小郡黄金町2)の学生が運営するスイーツカフェ「Cafe de YIC」が5月19日、4年目となる本年度の営業を開始した。
パティシエ学科の学生が商品開発から仕入れ、製造・販売、管理や会計までを手掛け、週末を中心に月に1~2回のペースで一般向けに営業する取り組み。
ショーケースには学生が手作りする約10種類のスイーツが並び、コーヒーなどのドリンクも提供。約40席を備える店内ではイートインも可。一番人気は定番の「クッキーシュー」(100円)で1日に150個を売り上げるという。価格帯は150円~300円。
営業初日の同日はオープン前から行列ができ、用意した約700個の洋菓子が3時間ほどで完売する盛況ぶりを見せた。
パティシエ学科1年の三千田優菜さんは「見た目や味、衛生面まで気を付けて考えてきた。不安と緊張があるが、幸せな気持ちになってもらえるようなケーキを届けたい」と笑顔を見せる。
同科2年の川本由菜さんは「企業実習に行った時と同じような厨房(ちゅうぼう)の動きで、いつもの授業とは配合も段取りも違う。まさに実践の場になっていると実感している。応援してくださる方の『おいしいかった』の声を励みに頑張りたい」と話す。
講師の北岡勇治さんは「お客さまとの接点が持てる場として始めたが、3年間で取り組みも形になってきた。学生には、ケーキを通して人の役に立つ喜びを感じてもらいたい。社会に出たときに即戦力になる人材を育てたい」と話す。
営業時間は11時~15時(売り切れ次第終了)。次回の営業は6月4日・16日。