学問の神様・吉田松陰を祭る「松陰神社」(萩市椿東)で1月13日、受験生の合格を祈願する「勧学祭」が行われた。
萩市内をはじめ、島根や岡山などの県外から集まった受験生約20人のほか、保護者や教育関係者など約70人が参加。祝詞奏上や巫女(みこ)による浦安の舞、玉串奉納などが執り行われた。
センター試験を目前に控えた萩高校3年の宮木聖梨華(せりか)さんは「残り少ない時間を大切に、最後まで諦めずに頑張ろうと気持ちが引き締まった」と決意を新たにした。
松下村塾を主宰して多くの志士を輩出した幕末の教育者・吉田松陰を祭る松陰神社では、英才の誉れが高かった松陰先生をたたえ、受験生らの学業成就を祈願する「勧学祭」を約50年前から毎年この時期に行っている。
同神社宮司代務者の白上陽一郎さんは「松陰先生の言う『学問』とは、志を立て、人間としてどう生きるかを考えること。かつての志士たちが入塾前に必ず松陰先生に聞かれたという『何のために、何を学ぶのか』ということを常に考え、栄光をつかんでほしい」と受験生を激励した。
2020年の大学入試センターのセンター試験は、1月18日・19日に行われる。