新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言や、山口県内でも感染者数が増加していることを受けて宇部・山陽小野田エリアの飲食店・居酒屋でも休業が広がっている。
「つけ麺二代目YUTAKA」(宇部市中村3)などの飲食店を展開する「ユタカ」は、グループ内の3店舗を4月10日から5月6日まで臨時休業する。ユタカの野上裕太社長は「お客さまやスタッフの命の安全を第一に考えてのこと。心苦しい決断ではあるが、この早めの対処がお客さまと当社のスタッフを守ることになると信じている。再開した日には『休業が大げさだったね』と笑い話にできれば」と話す。
「焼鳥一力 本店」(中央町1)を運営する「チカラ商会」は、2店舗を4月12日~26日まで休業。イタリアンレストラン「TRATTORIA SUNMARUNO(トラットリア サンマルノ)」(常盤町2)は、4月13日から4月25日まで休業する。
JR小野田駅周辺では、「グランシャリオ」が夜間に営業していた「スイーツバル」を4月13日から5月7日まで休業するほか、ダイニング居酒屋「HARAYA(ハラヤ)」は店舗営業を休止し、姉妹店の「餃子の福原」のメニューと合わせたテークアウト商品の販売を開始。「飛寅(ひとら)」は夜の通常営業を休止し、人数を制限した予約限定営業やテークアウトを行うなど、各店がテークアウト販売や予約限定の営業に切り替えている。
「飛寅」の店主・高木祐太朗さんは「山口県は『緊急事態宣言』の対象範囲外ではあるが、自粛ムードが強まっていることもあって夜の営業を休止しているところが多い。行政の要請に合わせて、みんなで足並みをそろえながら早めの収束を図っている状態」と話す。
「この状態はいつまで続くか分からないし、今後の状況次第ではギブアップせざるを得ない店も出てくるかも。各店のテークアウト販売の取り組みを知ってもらい、おかずにはもちろん、宅飲みのちょっと豪華なおつまみとして居酒屋メニューを楽しんでもらえれば」とも。