臨時休館中の宇部ときわ公園内「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」(宇部市野中3、TEL 0836-37-2888)が、館内の様子を360度カメラで撮影した動画をフェイスブックページで配信している。
新型コロナウイルスの影響で臨時休館となっている同館。そうした状況でも館内の植物は開花を始めており、「どうにかして見頃の花をお客さまに伝えたい」と、これまでは館内の様子を配信するブログを更新していたが、360度カメラを導入したことでさまざまな角度から植物の様子を撮影できるようになり、動画の配信を始めた。
今回撮影されたのは、8つのゾーンのうち「熱帯アジア」と「熱帯アメリカ」の2つ。赤道付近の高温多湿で気温差があまりない地域である「熱帯アジア」ゾーンでは、見頃を迎えているフィリピン原産でピンクの花を咲かせる「メディニラ マグニフィカ」の様子を紹介。
カラフルで形の変わった植物が多く植えられている「熱帯アメリカ」ゾーンでは、シンボルツリーである「パラボラッチョ(アケボノキワタ)」の新芽が出ている様子などを伝えている。
同館コンシェルジュのウィドーズ篤実さんは「子どもたちに限らず、常連の来場者の方からも『閉館していて残念』という声をいただいていた。どこにも出かけられない状況の中、植物館の緑やカラフルな花が心の安らぎになれば。南アメリカと北中アメリカのサボテンの開花や中庭のバラの様子など、今後も動画を追加していくので、それを見て植物園に行った気分になってもらえれば」と話す。
同館は5月12日まで臨時休館の予定。