宇部市立図書館(琴芝町1、TEL 0836-21-1966)が現在、ドライブスルーで図書などの貸し出しを行っている。
新型コロナウイルスの影響で臨時休館となったことで始めた取り組み。4月25日、26日に行った試行では161人が利用。ドライブスルーを正式に開始した4月28日からゴールデンウイーク明けの5月7日までの期間中は、延べ964人が利用した。
藤永義昭館長は「図書が準備できるのを待つ間の利用者同士の接触を制限するため、ドライブスルー方式で行うことにした。初めての取り組みということもあり最初は渋滞が発生してしまうこともあったが、現在は案内時に人数を調整するようにしている」と話す。
利用するには、図書館ホームページから予約申し込みが必要。図書館から受け渡し可能のメールが届いた後に利用者カードを持参して来館し、ドライブスルー専用駐車区画に停車。職員が貸し出し手続きを行い、予約図書を手渡す。来館時にはマスクの着用が必要。
徒歩や自転車による来館など、車を持っていない利用者については、図書館入り口に設けた「臨時カウンター」で対応する。
「これまでにない厳しい状況の中、どうしたら図書館サービスを提供できるかを考えた上での取り組み。本来ならば館内で実際に図書を見ながら選んでもらいたいが、何よりも安全を考えて苦肉の策を取った。感染対策をしっかりと行いながらサービスを提供したい。今後は、行政の動向を見ながら段階的に機能を復活させていければ」と藤永館長。
同様の取り組みは「学びの森くすのき」(船木、TEL 0836-67-1277)でも行われている。
利用時間は9時~17時。月曜休館。ドライブスルー方式は、臨時休館が終了するまで実施予定。