宇部市浜町に5月25日、カフェ&ギャラリー「GLYCINES(グリシーヌ)」(TEL 0836-39-9656)がオープンした。
店主は、2002(平成14)年から東京・吉祥寺でギャラリー「エスカリエ・セー」を営んできた地元出身の谷川涼子さん。昨秋にUターンして生活拠点を移し、谷川さんの父・田中聖児さんが2017(平成29)年まで営んでいた「田中外科」跡の3階の元休憩室を改装して開いた。
谷川さんは「私が小学生のときに父が開院した建物だが、当時から3階からの眺めが好きだった。病院の跡を活用することに反対も受けたが、私にとっては良い思い出が詰まっている場所。愛着のある場所が人が集う場になればと準備をしてきた」と話す。
店舗面積は約10坪。白を基調にした明るい雰囲気の店内は、カフェスペースとギャラリースペースに分けて営業。カフェスペースには、カウンター3席、テーブル6席を設ける。
メニューは、肉や魚をメインに野菜を多く取り入れる「充実ごはんプレート」(1,200円)やスパイスで煮込んだ「グリシーヌカレー」(1,000円)、手作りする「チーズケーキ」や「昔なつかしプリン」(以上450円)などを提供。使う食材に応じて季節ごとにメニューを変更するほか、コーヒー(500円)やハーブティーなどドリンク類もそろえる。
ギャラリースペースは、県内外の作家が作品を展示・発表できる場として提供する。現在は、関東を中心に活動するジュエリーデザイナー・和氣生枝さんによる個展「彩りの感覚」が行われている。今月31日までの期間中、和氣さんが在郎して展示即売を行う。
谷川さんは「これからはイベントをたくさん開き、いずれは1階と2階も活用していきたい。ゲストハウスのような感じやテナントで貸して、最終的にはいろいろな人が出入りできる複合的な施設にできれば。宇部の活性化にも貢献していきたい」と話す。
営業時間は11時~18時(カフェは11時30分~17時)。木曜定休。