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山口・宮野の農家カフェ「ヨロズファーム」が3周年 夫婦二人三脚、新鮮な野菜提供

本格的に農業を始める前から育てていた「ひょうたん」をモチーフにしたロゴマーク

本格的に農業を始める前から育てていた「ひょうたん」をモチーフにしたロゴマーク

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 山口・宮野の農家が営むカフェ「YorozuFarm(ヨロズファーム)」が7月29日、オープン3周年を迎えた。

カフェで提供する「ランチプレート」

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 代表の徳万隆良さんと妻の絢香さんは神奈川出身で、2006(平成18)年に隆良さんの両親の出身地である山口にIターン。移住後は農業と関係ない仕事に携わっていたが、第2子が誕生したことをきっかけに山口に移住した意味を考え、以前からやりたかった農業をすることを決意。農業法人で2年ほど農業を学んだ後、1年間の準備期間を経て2017(平成29)年に起業した。

 隆良さんの実家が代々受け継いできた約1.5ヘクタールの農地で、稲作とビニールハウス5棟での野菜栽培を行う。絢香さんは「この広い土地を2人で管理するのは大変だが、自分たちだけでやることにこだわってきた。山口の土地や気候に合う作物を手探りで探すのは苦労するが、楽しみでもある」と振り返る。

 カフェは、隆良さん自らがビニールハウスを改装して設けたイートインスペースで運営。テーブル席16席を設け、週末の金曜・土曜限定でオープン。野菜だけでもおいしく食べられることを伝えるため、朝採れにこだわった季節の野菜をふんだんに使った料理を提供する。

 絢香さんは「当初から通ってくれている方や、他県から3時間以上かけて来店してくれる方もおり、そうしたお客さまの声が力になったことに感謝している。地道に真っすぐにやってきたことが伝わってきたように思う」と話す。

 カフェで提供するメニューは、その日の朝に採れた野菜を使う「ヨロズサラダ」(860円)や「本日のスパイスカレー」(780円)、「ランチプレート」(1,280円)など。ドリンクは「ベジラテ」(500円)や「うめ酵母」、「夏みかん酵母&バタフライピー」(各500円)などの天然酵母ドリンクを提供する。

 絢香さんは「山口で暮らして良かった、地に足のついた生活ができていると感じている。お客さまからも『ずっと続けてほしい』と言っていただけることもあり、今のスタイルを続けられる限りは続けていきたい。今後は土地を生かして、お客さまも土や畑と触れ合える企画などもできれば」と笑顔を見せる。

 カフェの営業時間は、金曜・土曜の11時~15時。8月14日~9月中旬は夏季休業。

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