山陽小野田・厚狭在住の矢田部立身さん(76)が、11月8日に福岡県で開かれた「全日本ボディビルディング選手権大会」(主催=全日本ナチュラルボディビルディング連盟)70代以上の部で優勝した。
2008(平成20)年の初出場から13年連続出場している矢田部さん。2016(平成28)年に「メンズボディビルオーバー70」の部で悲願の金メダルを勝ち取った。昨年は3年ぶり2度目の優勝、今回は2連覇で3度目の優勝を果たした。
矢田部さんは「減量がうまくいった。もう一度てっぺんを取りたいと思っていたので最高にうれしい。孫からの応援もあり、それが励みになって頑張れた。目標を持つこと、健康的な食事は大事だと思うし、おかげで常に健康が保てている」と笑顔を見せる。
日頃から取り組む週5回、2~3時間のトレーニングに加え、大会3カ月前からは炭水化物や糖質を控えるなど厳しい食事制限を行った。
「大会前の減量は本当にきつく大変だが、妻の支えがとても大きかった」と矢田部さん。昼の食事は、妻の美代子さんが作る肉・魚料理9種類を乗せたプレート「高タンパク・低カロリーの食事」で減量し、体重を66キロから56キロへと「10キロ減」に成功した。
夫婦二人三脚で歩んできた美代子さんは「大会当日はコロナで会場に応援にも行けず、祈るような思いだった。始めたときは正直ここまで続くと思っていなかったが、今は私も一緒にジムに通っており、何かを始めることに年齢は関係ないのだとあらためて感じた」と話す。
矢田部さんは「来年は喜寿の年齢でもあるし、またチャレンジしてみたいと思う」と意気込む。