宇部・美祢・山陽小野田の産業スポットを巡る観光バスツアー「大人の社会見学」の予約受け付けが7月30日、始まった。
石炭やセメント産業で発展した3市の歴史や産業を巡り、地域振興や産業観光の推進を目的に、企業OBや郷土史家などが「産業観光エスコーター」として同行しガイドするのも魅力の一つ。2008(平成20)年から毎年実施していたが昨年はコロナ禍で中止。2年ぶりの開催となる。
9月14日に実施するワイン用ブドウの収穫体験などを盛り込んだ「山陽小野田の知食体験ツアー~地元産ワインと和会席料理ー~」を皮切りに、12月まで11コース・17ツアーを実施する。
今回は初の取り組みとして宇宙産業に触れ、「はやぶさ」と「だいち2号」の模型見学や宇部市勤労青少年会館(松山町1)の「フル稼働している投影機としては日本最古」という投影機を備えたプラネタリウムで星空鑑賞するツアーと、大理石の加工体験などをしながら3市の近代産業遺跡を巡るツアーを新設した。
予約受付初日から満席になったツアーもあるという。同推進協議会事務局・宇部観光コンベンション協会次長の大下敬之さんは「今年は規模を縮小しての実施だが、毎年宇部や山陽小野田を中心に県内各地から参加をいただいている。同ツアーは、地元企業の協力があって成り立つもの。見学、体験などで各3市それぞれの歴史や成り立ちを知ってもらい、地元の魅力を感じてもらえたら」と話す。
「募集人数を各10人から20人と人数を制限して密を避け、バス内の換気、各種ツアーでの感染対策を徹底しながら実施する。毎朝の健康チェックやマスク着用など新しい旅のエチケットを皆さま一人一人にご協力をお願いしたい。安心安全な産業観光ツアーを楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。
詳細と申し込み方法はホームページで確認できる。問い合わせは宇部観光コンベンション協会(TEL 0836-34-2050)まで。