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山口・きらら浜自然観察公園に「干潟ふれあいゾーン」 次世代に自然の大切さ伝える

干潟で生物観察や水遊びを楽しむ子どもたち

干潟で生物観察や水遊びを楽しむ子どもたち

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 山口湾に隣接する山口県立きらら浜自然観察公園(山口市阿知須、TEL 0836-66-2030)に6月26日、「干潟ふれあいゾーン」がオープンした。

干潮時の様子

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 場所は同公園ビジターセンター近くで、干潮時には砂泥地帯を歩き、水遊びをしながら干潟の生物と触れ合い間近に観察することができる。

 毎年「干潟の生き物観察会」を行ってきた同公園。これまでは砂泥が柔らかいために切った木の板を引いて干潟を渡っていたが、同公園の原田量介園長が6トンの砂をトラックで運び、干潟の一角を常時利用できるようにした。

 原田園長は「新型コロナの影響で入館者が減っていると感じていたが、昨年秋ごろから密を避けながら安全に楽しく野外活動ができる場所として社会見学などの団体予約が増えてきた。海水浴場やプールの利用がなかなか難しくなっている今、当館利用者からの声もあり、自然と触れ合える干潟を常時開放して楽しんでもらいたい」と話す。

 利用時には、ビジターセンター受付窓口での申し込みが必要。同公園には、干潟に生きる生物の役割や生態、個々の特徴を説明するレンジャー(自然観察指導員)が常駐するほか、手足の洗い場も設置する。

 干潟の上を活発に動き回る「トビハゼ」や「ヤマトオサガニ」、「アナジャコ」、「ハクセンシオマネキ」、「テッポウエビ」、貝類など多くの生物が観察できるほか、スコップの貸し出しも行っており、隠れている干潟の生き物を探索できる。生き物の持ち帰りはできない。

 原田園長は「満潮や干潮の時刻については問い合わせしてもらえたら。満潮時でも、トビハゼなどを岸の近くで見ることができるので干潮時と満潮時で違った楽しみ方ができる。実際に干潟の匂いを感じ、生き物を見たり触ったりすることで、『水を汚さない』『ごみを捨てない』などの環境問題につながり、豊かな自然を守っていくことにつなげられたら」と話す。

 開館時間は8時30分~17時。入館料は、大人=200円、18歳以下無料。

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