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宇部のレストラン「インクスポット」閉店へ 豊富なパフェ、全盛期は1日900人来店

8月31日に閉店する「インクスポット」

8月31日に閉店する「インクスポット」

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 宇部のカジュアルレストラン「CAFE&RESTAURANT INKSPOT(インクスポット)」(宇部市草江1)が8月31日、閉店する。

「インクスポット」のパフェメニュー

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 60種類を超えるパフェメニューやモーニングビュッフェ、洋食メニューなどを提供し、幅広い世代に親しまれてきた同店。店内にはレディースセレクトショップ「DOLL(ドール)」も併設していた。

 1990(平成2)年、山陽小野田のバイパス沿いにオープンし、数年後には宇部の真締川沿いに2店舗目を出店。手狭になったことから1997(平成9)年、空港道路沿いに移転して規模を拡張。2011(平成23)年に国道190号線沿いの現在の場所に移転した。

 店主の野原由利雄さんは、昭和に人気を呼んだ宇部新川駅近くの飲食店「スパンキー」やコーヒーショップ「ピカソ」なども経営し、約45年間飲食業界に携わってきた。

 インクスポットには全盛期、1日に900人以上の来店があったという。閉店の理由について「当店の売りはパフェだが、私も70歳を超えて老いを感じるようになり、パフェを作るのに以前より時間がかかるようになった。コロナ禍で来客数の減少も要因の一つだが、1年間悩んだ末に体力や気持ちを考えて5月末に決断した」と静かに胸の内を明かす。

 8月上旬に閉店を発表後、惜しむ利用客の来店が多くあるという。野原さんは「飲食が好きだから、朝から晩まで長年働き続けることができた。インクスポットの歴史は幕を閉じるが、少し落ち着いたら小さな喫茶店でも始めたいと考えている。もう少しだけ現役でいられたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~16時。

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