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萩の鍋料理専門店「いり吉」が3周年 テークアウト販売など感染対策に注力

「コロナ禍でも悲観しすぎず、可能性を広げたい」と話す大庭店長

「コロナ禍でも悲観しすぎず、可能性を広げたい」と話す大庭店長

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 萩の鍋料理専門店「いり吉」(椿東)が10月2日、オープン3周年を迎えた。

萩のブランド肉を使う鍋料理

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 鎌倉でウエディングやレストランなどの事業を手掛ける「b.note」を母体とし、飲食店経営や起業支援スペースの提供などを行う「はぎ地域資産」が空き店舗を活用して2018(平成30)年に開いた同店。

 萩市出身の大庭邦太店長は「地元食材の良さをシンプルに味わうことができ、調理人を多く確保しなくても営業できる鍋料理をメインにスタートした」と話す。

 「夏祭りなどに出店するなど、順調に地域になじんで1年が過ぎたころにコロナ禍となったが、感染対策の観点から『鍋を一人ずつに分けて出してほしい』という要望に対応したり、『すきやき重』などのテークアウトメニューを提供したり、できることを重ねてきた」と3年間を振り返る。

 山口県の営業時間短縮要請を受けて9月27日までの約1カ月間休業したが、3周年を迎えた当日にドリンク半額サービスなどの記念イベントを行ったところ、営業再開を心待ちにしていた常連客らでにぎわいを見せたという。

 メニューは、萩のブランド豚「むつみ豚」を使う「しゃぶしゃぶコース」(2,200円)やブランド牛「長萩和牛」の「すきやきコース」(4,500円)のコース料理のほか、「萩の魚介 七輪焼き」(700円)や「魚飯(ぎょはん)」(650円)など一品料理も提供する。

 来年には萩の浜崎地区に移転して店舗を拡張する予定で、カフェとして運用するほか、店舗の一部を貸しスペースとして活用するという。

 大庭店長は「萩は米から野菜、魚、肉まで、良質な食材が幅広く手に入る。萩といえば魚のイメージが強く、刺し身などを提供する店は数多くあるが、地元の肉をメインに提供する店はあまりない。移転を控え、観光客をターゲットに見据えてコロナ禍でも悲観しすぎず、可能性を広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は、11時30分~15時、18時~22時。月曜定休。

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