山口県内のクリエーターが集うイベント「春日山フェリア」が11月3日、山口・中央公園（山口市中園町）で開かれる。

過去の「春日山フェリア」

　「新しい価値を生み続けるまちづくり事業」として山口青年会議所が主催し、2018（平成30）年と2019年に実施した同イベント。1回目には約3000人以上が来場するにぎわいを見せたが、昨年は新型コロナの影響で中止した。

　今回は山口青年会議所のOBで結成した「ROOTS実行委員会」が主催する。委員長を務める下道一範さんは「山口には芸術性の高い施設や学校があり、クリエーターを生む環境も整っている。独立出店や販路拡大などをサポートし、手仕事を生業とするクリエーターが経済的に自立できる仕組みをつくり、経済の発展につなげたい」と話す。

　当日は、革製品や木器、彫金、ガラス小物や衣類などの物作りを行う作家のほか、イラストレーターや菓子店などの13店が一堂に会する。

　クリエーターブースには、「KO SILVER」（彫金）や「アトリエa.p.r」（衣類）、「自由創作いとう」（ガラス）などが出店し、フードコーナーには「中屋菓子店」（菓子、以上山口市）、「自然派菓子工房 NeiGe」（マカロン）、「Pizzeria Belgioco」（ピザ、以上防府市）などが出店する。

　過去2回は、昭和の趣が残る旧山口県立山口図書館（現山口県春日山庁舎、山口市春日町）を会場にしていたが、今回は初めて同公園で開く。「広々とした芝生で、ゆっくりと買い物や食事を楽しんでもらいたい」と下道さん。

　「ネット販売が主流となったが、一つ一つ丁寧に手作りされた作品やクリエーターの価値を見てもらいたい。既製品にはない、手作りだからこそのぬくもりを実際に見て触れて感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は10時～16時。