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山陽小野田・厚狭の「麺菜酒家らいち」が50周年 ラーメンを当時の価格で限定提供

「皆さまの支えのおかげで50年続けることができた」と店主の山本さん

「皆さまの支えのおかげで50年続けることができた」と店主の山本さん

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 山陽小野田・厚狭の「麺菜酒家らいち」(山川)が10月、開店から50周年を迎えた。

看板の「らいちラーメン」

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 1971(昭和46)年に厚狭商店街で創業したラーメン店「ラーメン一番」が前身で、1988(昭和63)年に現在の場所に移転。2016(平成28)年には店内を大幅に改装し、テーブル席とカウンター席、座敷席のほか予約専用の個室2部屋を設け、全50席を設ける。

 同店2代目の山本直仁さんは「先代の父(直善さん)が開店した当時、私は6歳だった。あれから50年、苦難の時期もあったが、ここまで続けて来られたのは本当に地域の皆さまのおかげで感謝しかない。開店当時に中学生だった60代の男性が今もなお通い続けてくれておりとても感慨深い。皆さまに恩返ししていくためにも、まだまだ現役で頑張りたい」と笑顔を見せる。

 看板メニューは、創業当時から現在も提供を続ける「濃厚クリーミー!豚と鶏のらいちラーメン」(660円)。試行錯誤しながら改良してきており、現在は豚骨と鶏ガラをスープをベースに魚介のだしを使い、具材はチャーシュー、ネギ、モヤシ、のりでシンプルに仕上げる。山本さんは「常に研究し追及し続けた父の思想を受け継いでいる」と話す。

 今年2月には同店ほど近くにテークアウトのギョーザ専門店「生餃子(ギョーザ)専門店 らいち」を出店したほか、「劇場型居酒屋 厚狭やきとりスタンド」も運営している。「厚狭の飲食店を盛り上げ、地域を元気にしていきたい。みんなが一つになって当時の地元のにぎやかさをまた取り戻せたら」と山本さん。

 今月1日からは保管していた「ラーメン一番」ののれんを掲げ、毎日先着50人にラーメンを120円で提供している。「開店当初の価格を再現した。小学生から店を手伝っていたが、恐らくこの価格だったと思う」と笑う山本さん。「味は今のらいちラーメンだが、感謝の気持ちをお届けできたら」とも。

 営業時間は、11時~15時、17時~21時。火曜・水曜定休。特別価格の提供は10月31日まで。

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