アートイベント「まちなみアート-my made 竪小路-」が11月19日～23日、山口の竪小路・一の坂川周辺で行われる。

昨年の「アートマーケット」の様子

　歴史・文化にあふれる街並みや神社・仏閣などを生け花・アート・音楽で彩り、地域の魅力発信やにぎわいづくりを進める取り組みで、「自分たちの手で、自分たちの住むまちを美しく飾りたい…」をコンセプトに行う。「山口ゆめ回廊博覧会」の事業の一つで、昨年はプレイベントを行った。

　山口ふるさと伝承総合センターの小山哲彦館長は「大内文化の風情が残り、歴史と伝統のある地域で温かい人たちがいる町。訪れるとホッとできるこのかいわいのことをもっと知ってほしい。ものづくりの心を呼び起こし、変わらぬ町筋を大切に、みんなが一体となって新しい文化や歴史をつくっていければ」と話す。

　同イベントに先立ち、ブランドイメージを高めようと、竪小路の「竪」と源氏香「御幸（みゆき）」を合わせたロゴマークを制作。期間中、竪小路筋の施設や民家、店など13カ所に同ロゴをあしらったのれんを掲げる。

　期間中、アート作品の展示販売やワークショップを行う「アートミーツ」を、竪小路周辺の民家や「十朋亭（じっぽうてい）維新館」（下竪小路）、「お茶の鴻雪園」（後河原）などで行う。20日・21日に行う「アートマーケット」では、山口市在住の12人のアーティストによる作品を展示販売する。

　八坂神社を会場とする「やさかの杜ステージ」では、市内で活動する劇団によるパフォーマンス「アートミーツアクター」（20日）を行うほか、生田流正派光月会による琴の演奏（20日）や着物リメークのショップ兼アトリエ「アトリエa.p.r」によるファッションショー（21日）、音楽ステージ（20日・21日）などを行う。

　このほか、山口文化協会加盟華道団体が生け花アートでまちを彩る「まちなみ生け花」や、まちづくり活動を行う書家・美術家の赤岩保元さんの作品展「和と書のArt」、連携事業として「山口どこでも紙芝居」や合唱野外コンサートなども行う。

　山口市交流創造部文化交流課主事の野村直己さんは「地域の方をはじめ、出展者、文化団体など、いろいろな方が参画してくれて形になった。前回も子どもから年配まで多世代に楽しんでもらえた様子だった。秋の気候の中で、さまざまなアートやのれんを探して、ゆっくりのんびりと風情のあるまちなみを散歩しにきてもらえれば」と笑顔を見せる。