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宇部の訪問型産後ケア事業「宿久」が1周年 助産師が産後の母親に寄り添う

「何でも聞きやすい、安心できると言ってもらえることが多くうれしい」と話す幸田さん

「何でも聞きやすい、安心できると言ってもらえることが多くうれしい」と話す幸田さん

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 宇部地域を中心に出産後の女性を対象に訪問ケアを行う助産師・幸田久美子さんの「宿久(しゅく)」事業が11月、1周年を迎えた。

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 美祢出身の幸田さんは2003(平成15)年、助産師免許を取得後、総合病院に11年間勤務。現在はクリニックで働く傍ら、休日に「宿久」サービスを行っている。

 幸田さんによると、自身が長男を出産した際、環境の変化や不安などから母親であることが辛い時期があったという。「時代が変わる中、産後の母親の苦労は今も変わっていない。インターネットの情報や核家族化などを理由に苦しんでいるお母さんは多いはず。自分の経験から、産後のお母さんを救いたいという思いで産後ケアを始めた」と幸田さん。

 「宿久」では、乳腺炎や断乳マッサージ、分泌の相談などの母乳ケア(初回=4,000円、2回目以降3,000円)をはじめ、自宅に訪問して託児や沐浴(プラス1,500円)、家事などをする訪問産後デイケア(30分=1,000円)も行う(以上、交通費別途)。

 事業開始からこれまで1年間で70件以上の依頼を受けたという。幸田さんは「最初は依頼が少なかったが、口コミや紹介もあり増えてきた。自宅への訪問というやり方に不安もあったが、産後間もないお母さんは赤ちゃんを連れて出掛けることが大変なので喜ばれることが多い。普段の様子を確認でき、生活に密着したアドバイスができるのも良いのでは」と話す。

 「『宿久』という名前に込めた思いの一つである『ママのココロ宿り』の場所として、産後の母親の心と体を休ませてあげることが1番の目的。悩みや聞きたいことがあれば『宿久がある』と安心してもらえるように、いずれは『宿久』1本でやっていきたい」とも。

 営業時間は10時~16時(時間外要相談)。営業日はサイトにて告知する。予約・問い合わせはインスタグラムやメールなどで受け付ける。

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