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宇部・厚南に「ネッコ食堂」 数量限定ランチ提供、地域交流の場に

野口辰徳さん(左)とライフステップ創の管理者・清原紗佑里さん

野口辰徳さん(左)とライフステップ創の管理者・清原紗佑里さん

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 宇部・厚南の障がい者就労継続支援事業所「ライフステップ創」(宇部市妻崎開作)内に10月28日、「ネッコ食堂」がオープンした。

ネッコ食堂の1日10食限定ランチ

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 運営は、障がい福祉サービスを手掛ける「いぶき」。笹部真弓社長は「地域の方との結び付きを大切にする中で、利用者の方と地域の方が気軽に触れ合えることのできる食堂を開きたかった」と話す。

 調理を担当するのは、宇部市中央町で辛麺専門店「辛麺 龍輝(たつき)」を営む野口辰徳さん。笹部社長と野口さんとの出会いをきっかけに9月ごろから準備を進めてきた。

 野口さんは「施設の方たちと交流する機会があり、それがとても楽しかったのでやることを決めた。しっかりと働く利用者さんの姿も見てもらいたい。このような取り組みが、ここだけではなくもっと広まっていけば」と話す。

 店舗面積は約10坪。デイサービスの調理訓練やイベントなどで使われていたというレトロな雰囲気の店内に、テーブル席14席を設ける。同施設を利用する障がい者も接客を中心とした簡単な作業に携わる。

 同食堂で提供するのは、1日10食限定の「ネッコスペシャル定食」(950円)のほか、同15食限定の「ハンバーグ定食」(750円)と「唐揚げ定食」(650円)。料理は塩分控えめで、ソースなどにほぼ既製品は使わず手作りし、野菜はなるべく無農薬野菜を使う。

 同施設管理者の清原紗佑里さんは「利用者がここまでできたという達成感を感じてもらうために、全て数量限定にしている」と話す。開店から16時までは「唐揚げ」(450円、5個)のテークアウト販売も行う。

 動物愛護団体「いぬや・ねこや」の名称で、適正飼育の普及活動も行っている同社。店内の壁の黒板には、同職員による保護猫が描かれている。スタッフに一声掛ければ、裏口から保護猫を見ることができ、気に入った猫は譲渡会を通して引き渡す。

 清原さんは「利用者の方たちが地元の方と交流しながら社会貢献できれば。障がいがある方もそうでない方も、年齢に関係なくどなたでも気軽に足を運んでもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~14時。日曜定休。

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