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宇部「よしもと小児科」が世代交代でアレルギー診療注力 「食物経口負荷試験」導入も

「子どもが元気になった時の笑顔を見ることがやりがいであり、生きがい」と吉本裕良院長

「子どもが元気になった時の笑顔を見ることがやりがいであり、生きがい」と吉本裕良院長

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 今年の春に院長が世代交代した宇部の「よしもと小児科」(宇部市中尾1)が現在、「食物経口負荷試験」などの食物アレルギーや循環器の診療に力を入れている。

おもちゃや絵本が置かれた待合室

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 1987(昭和62)年に開業した同院。2021年4月1日に先代の吉本賢良院長から息子の裕良(ひろなが)さんにバトンタッチ。院内の内装改修や、予約システムの整備なども行った。

 吉本裕良院長は「父の影響はもちろんあったが、子どもが好きで子どもに関わる道に進みたいと考えていたので小児科医を志した。父の年齢や、国立病院機構相模原病院での2年間のアレルギー診療の研修が終わったタイミングで引き継いだ」と話す。

 食物アレルギーの確定診断(原因アレルゲンの同定)や安全摂取可能量の決定と耐性獲得の診断を行う「食物経口負荷試験」を導入した。周辺地域でも実施する医院が少なく、「非常勤で勤務していた時に必要性を実感した」(吉本院長)という。

 「地域内の小児科の数が減少し、アレルギーを診察できる場所も少ない。地域の小児医療が破綻しないように頑張っていきたい。今後は一般診療はもちろん、専門性をしっかりと持って患者のリクエストに応えていく。今は宇部市内の患者が多いが、いずれは山口県内で『アレルギーや循環器の診療と言えばここ』と言われるようになりたい」と笑顔を見せる。

 診療時間は8時30分~12時30分、14時30分~18時30分(木曜は16時30分まで)。土曜午後・日曜・祝日休診。

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