宇部・厚南に「居酒屋ごえん」（宇部市東須恵、TEL 0836-55-5340）がオープンして1カ月がたった。オープン日は11月10日。

看板メニューのしちりん焼き

　場所はSC「ゆめタウン宇部」程近くで、和のテイストの店舗を新築。店舗面積は約15坪。席数は、カウンター4席、テーブル8席のほか、半個室席、掘りごたつ席を設ける。

　店主は、愛知県出身で飲食業界歴約10年の竹升賢治さん。妻の麻里子さんの地元である宇部で開業し、夫婦二人三脚で営む。

　竹升さんは「4年くらい前から自分たちの店をやりたいねと夫婦で話していた。酒を片手にみんなで会話が弾む心温まる空間が好きで、今のコロナ禍だからこそコミュニケーションを大事にした楽しい場所を地域でつくれたらという思いで出店した」と話す。

　看板メニューは、自家製ブレンドのみそだれに、徳島産の「阿波尾鶏」をしちりんで焼く「味噌（みそ）だれ焼き」。しちりん焼きメニューは、もも、皮、せせり、豚バラなどの肉類のほか、カボチャやナスなどの旬の野菜、シシャモやエイヒレの干物などを用意。肉は塩やしょうゆだれでの提供も可能。しちりん焼きメニューの価格は300円～950円。

　一品料理は、竹升さんの地元・名古屋の名物「名古屋風手羽先唐揚げ」（180円）や、「チキンチキンゴボウ」（550円）、「肉汁爆弾焼き餃子（ギョーザ）」（300円）のほか、おつまみ、揚げ物など定番の居酒屋メニューを用意。日替わりで、「伊萬里牛のシンシン」（1,350円）などの牛肉や、「アジのお刺身」（450円）など刺し身メニューも提供する。

　日本酒の品ぞろえに力を入れる同店。日本酒は「貴」「東洋美人」など山口の地酒から、「船中八策」「久保田千寿」など10種類以上をそろえるほか、焼酎やビール、ハイボール、サワー、カクテルなど豊富に用意する。

　客単価は4,000円～5,000円。オープンから1カ月の様子について、竹升さんは「ありがたいことに毎日ほぼ満席の状態。周辺で歩いて行ける居酒屋があまりないので、楽しんでもらえている様子。居心地が良いと言ってもらえることがうれしい。地域の方に、ゆっくりくつろいでもらえる店になれば」と笑顔を見せる。

　「周囲は田畑が広がる場所で夜は明かりが少なくなる。店の明かりをともすことで地域のにぎわいや活性化につながってほしいし、今後も明かりが増えていくきっかけの一つとなれば。お客さまとのご縁を大切しながら夫婦で少しずつ頑張っていきたい」とも。

　麻里子さんは「お酒を飲めなくてもソフトドリンクやノンアルコールも用意しているので、さくっとご飯にでも気軽に寄ってもらえれば。小さい店舗にしかできない寄り添ったサービスや空間を提供していきたい」と話す。

　営業時間は17時30分～24時。月曜、第1・3日曜定休。