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宇部のカフェ「126」が10周年 居心地を求める人が集う場に

「ゆっくりとした時間を過ごしてもらえたら」と村田さん

「ゆっくりとした時間を過ごしてもらえたら」と村田さん

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 宇部のカフェ「CAFE 126(いちにろく)」(宇部市中央町1)が1月26日、10周年を迎えた。

店主の村田さんが描く「ラテアート」

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 ANAクラウンプラザホテル宇部の向かいに2012(平成24)年にオープンした同店。店内にカウンターとテーブル合わせて17席を設け、産地や生産者、生産時期・輸送方法まで特定できるコーヒー豆を使った「スペシャルティコーヒー」やナチュラルワインを提供する。

 店主の村田厳郎さんは「当時はがむしゃらにやってきたが、オープン後3年くらいで自分のスタイルが確立してきた。必要以上にお客さまに干渉しないことをポリシーにしている。落ち着いた空間の居心地を求めるお客さまが増えてきたように感じる」と振り返る。

 ワイン好きの村田さんは、2020年12月に日本ソムリエ協会のソムリエ認定資格を取得した。「店での基礎知識を広げられたらと取得した。ワインはオープン当初から提供していたが、数が少なく、品質管理なども難しかった。ワインにも力を入れようと思い4年くらい前から数も増やし、同時にチーズの提供も始めた。新型コロナが流行する前頃からどこか街全体が寂しくなっていっているように感じていたが、ワインの提供が起爆剤になって売り上げ増にもつながった」と話す。

 客層は老若男女問わず、学生から年配まで幅広く、1人や2人など少数での利用が中心だという。日中はビジネスマンや主婦、夜はバー利用の来客も多い。

 カフェメニューは、「エスプレッソ」(500円)、「カプチーノ」、ラテアートを施す「カフェラテ」(以上Mサイズ550円)などを用意する。

 赤と白の「グラスワイン」(800円~)、「クラフトビール」(900円~)などのアルコールのほか、「チーズ」(600円~)、「サンドイッチ」(680円~)、「パウンドケーキ」(300円~)などの軽食・スイーツも用意。コーヒー豆の販売やドリンクのテークアウトも対応する。

 今後について、村田さんは「音楽が好きで店内のスピーカーも拡張するなど、自身の好きなものが詰まった店になり、たまに店内でDJイベントも開いている。多店舗展開などは考えず、これまで通り安定を意識した商品や空間を提供したい。自分が楽しく過ごせる箱でもあるこの場所を、今後も変わらずに続けていければ」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~翌1時。

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