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宇部にビアバー「ユーリンズビア」 県内初の生ビール注ぎ分け専門店

「笑顔になってもらえるビールをおつぎしたい」と店主のゆーりんさん

「笑顔になってもらえるビールをおつぎしたい」と店主のゆーりんさん

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 生ビール注ぎ分け専門店「YURIN'S BEER(ユーリンズビア)」(宇部市中央町3、TEL 0836-52-7343)が12月17日、宇部にオープンした。

ゆーりんさんがつぐ生ビール

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 1種類のビールを注ぎ方によって様々な味わいに変えて提供するという注ぎ分け専門店。店主は宇部出身の中村翔太さんで、「親近感を持ってもらいたい」とニックネーム「ゆーりん」で店を運営する。

 中村さんは元バンドマンで、バンド「ピンチコックス」のボーカル兼ギターで活動し、2014(平成26)年には音楽の道を志して上京。約3年前にバンド活動を終えて地元にUターンした後、市内の飲食店で働きながら今後の生きる道を模索する中で、地元で自分のお店を持ちたいという気持ちが強くなったという。

 出店のきっかけについて、ゆーりんさんは「横浜に住んでいた時にビールメーカーが運営するビアホールでアルバイトをしていたことから、清潔なグラスや毎日の洗浄、ガス圧などの品質管理を徹底し、手入れの行き届いた生ビールを提供する店を地元でやれないかと考えるようになった」と話す。

 昨年5月には、広島のビール専門店「ビールスタンド重富」のオーナー・重富寛さんが講師を務める「生ビール大学」を卒業。同6月には「日本ビール検定」の3級と2級を同時に取得した。

 店舗面積は約9坪。レンガ調を基調にした店内にカウンター8席を設け、「昼飲みの需要を掘り起こしたい」と12時から営業。山口県内で唯一となる昭和初期のビールサーバー「スウィングカラン」でビールを提供するのが同店のこだわりで、「日本全国でも使用している店はまだ約50店舗しかないといわれている」という。

 提供するのは、ビールが喉を駆け抜けるような爽快感の一度つぎ「FIRST(ファースト)」、現代と昭和初期のビールサーバーを併用してつぐ「SHARP(シャープ)」、3度に分けてビールをつぎ、ビールの苦みと炭酸を抑えた「MILD(マイルド)」の3種類。価格は700円。

 「ビールが苦手な方や飲めない人にも楽しんでもらいたい」と、アルコール度数が低い「美酢ビア」や「ミルコ」などのビアカクテル、ハイボール、レモンサワー、焼酎、ワイン、ソフトドリンクを約30種類以上をそろえる。一品料理などのフードメニューも用意する。

 ゆーりんさんは「学生時代から飲食店のアルバイトをしていたが、客と近い距離で笑顔をダイレクトに感じることができるのは飲食店もバンドも一緒だと思う。人を喜ばせたいという根っこの部分は変わらず、表現する業態が変わっただけで、今度はカウンターの中がステージ」と話す。

 「飲んだ瞬間に、張り詰めた心をほどいてふわっと笑顔になってもらいたい。帰りの際には、『よし明日も頑張ろう』と元気スイッチをオンしてもらえれば。一杯一杯に気持ちを込めたおいしい生ビールで街を元気にしたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~22時。当面は不定休。

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