コーヒーとチョコレート菓子の専門店「Nero Bake(ネロベイク)」(萩市南片河、TEL 0838-25-8644)が萩にオープンして1カ月がたった。オープン日は1月8日。
萩城下町の庭園カフェ「畔亭(ホトリテイ)」の畔合(くろごう)守さんが同敷地内に開いた。バリスタでもある畔合さんが自家焙煎(ばいせん)コーヒーを提供するコーヒースタンドと、チョコレートや焼き菓子を提供する「ベイクショップ」を兼ねる。
木の温かみを狙ったという店内では、タンザニアやエチオピアなど浅いりでフルーティーというスペシャルティコーヒーが楽しめる「本日のコーヒー」(450円)のほか、「コーヒースコーン」「バナナケーキ」(各330円)など日替わりの焼き菓子も用意。「ストロベリーグラノーラ」「甘夏マカロン」(各700円)などのチョコレートタブレットもそろえる。
東京からUターンし、両親が営む畔亭を2018(平成30)年に大幅リニューアルした畔合さんは、再び東京に戻って飲食店グループでの事業展開に携わっていたが、コロナ禍によって進めていた事業が滞るようになり、再び萩に帰ることを決断した。
リニューアル後、市内外から多くの来客がある人気店となった畔亭を「今の形態のままではなく、何か新しいことを始めなくてはと考え、テークアウトできるもの、通販できるものを商品にしようと決めた。バリスタとして培った知識を生かせる自家焙煎コーヒーと、コーヒーと相性がよくペアリングを楽しめるチョコレートを、生カカオ豆から作る菓子店という形を選んだ」と畔合さん。
「ネット販売で簡単に郵送できる強みを生かし、コーヒー豆を東京のカフェなどにも卸している。来店しなくても豆やお菓子が買えて、地方から世界にも販路を広げることができる。コロナ禍でもできることがあると前向きに捉えている。畔亭ともよい相互作用が生まれ、地元の人にも観光客にもコーヒーを飲んでくつろぐ時間を提供できれば」とも。
営業時間は12時~16時。