宇部市渡辺翁記念会館（朝日町8）を舞台にした「渡辺翁記念会館の秘密～リアル謎解きゲーム～」が、2月26日・27日に開かれる。主催は宇部市文化創造財団。

座席やステージを巡りながら謎解き

　昭和を代表する建築家・村野藤吾が設計し、経済産業省が認定する「近代化産業遺産」に指定されている同館。同イベントは、2021年度記念会館・活性化PR事業の一環で行う。

　同館を管理する宇部市文化創造財団の稲垣康彦さんは「楽しみながら当館を知ってもらうきっかけになればと、3年ほど前から企画を温めてきた」と話す。コンサートなどでの会場利用が比較的空いているこの時期に開催を決めた。

　参加者は、館内のロビーやホールのステージ、座席などを自由に歩き回りながら、稲垣さんや職員が作った同館にまつわる謎を書いたパネルなどを見つけ、受付時に配布する解答用紙を使用して謎解きに挑戦する。制限時間は1時間。終了後は受付で答え合わせをし、全問正解した人には抽選で賞品を進呈する。

　1月25日から募集の受け付けをスタート。市内外から親子や大学生、年配、団体予約など幅広く申し込みが寄せられており、「予想以上の反響で驚いている」と稲垣さん。

　「簡単なものから難しい問題まで用意しているので、子どもだけでなく大人も楽しめる内容になっている。今後もさまざまな層に当館に興味を持ってもらえるような企画を考えてアプローチしていきたい。宇部の歴史を物語る価値ある建造物として市民の方には誇りを持ってもらえれば」と笑顔を見せる。

　開催時間は10時～16時。参加には今月25日までの事前申し込みが必要。