小学生・未就学児の子どもや家族らに宇部市立小野小学校の授業を見学してもらうイベント「第1回おのっこ未来応援隊プロジェクト」が7月10日に開かれる。
主催は、今年6月に有志らが立ち上げた「おのっこ未来応援隊」。小野で「まこっこ農園」を経営する宇部出身の農家・才木祥子さんが発起人で、小野小学校に自身の子どもが通学している齊藤恵さんと、宇部市小野地区の地域おこし協力隊・梅澤脩さんの3人が中心となって発足した。
才木さんは「2009(平成21)年から農業を始めて今年で13年目になるが、地域の未来のために今からなにか行動しなければと感じている。興味があっても実際に来るきっかけがなかった人に向けて、小野小はどんな学校なのか、複数の学年で構成する複式学級での授業の進め方はどういうものなのかをこの機会にぜひ体験してもらいたい」と話す。
当日は「小野ふれあいセンター」に集合して小野小学校まで移動し、複式学級での授業の見学や山口県独自の体験学習法「AFPY(アフピー)体験」を行う。その後は同センターに戻り、小野で採れた梅を使った梅ジュースを参加者に振る舞いながら質疑応答の時間を設ける。
才木さんは「小野小の児童は現在18人。市内の小学校で一番少ない児童数だが、学校前に広がる小野湖でのカヌー学習もあり、少人数だからこそできるここでしかできない授業があったり、ハイキングが楽しめたりと、自然豊かな環境を生かした独自の魅力がたくさんある」と話す。
「小野小の子どもたちは、自分の言葉で『ここが好き!』と地元の自慢ができる。そんな子どもたちをもっと増やせるまちづくりをしていきたいし、小野小をより良い形で未来につないでいきたい」と笑顔を見せる。「当日でも参加は可能だが、事前申し込みをされた方には小野のおいしい土産付きなので、早目に連絡してもらえたら」とも。
同イベントでは、希望者に小野湖ほど近くにあるレストラン「Garden La Vent Vert(ガルデン・ラ・ヴァンヴェール)」(宇部市小野)の地元食材を使った弁当(600円)を提供するほか、空き家見学会や移住相談会も実施する。
申込締切は7月5日。申し込みは小野市民センター(TEL 0836-64-2111)まで。