宇部の「持世寺温泉 上の湯」(宇部市吉見持世寺、TEL 0836-62-0013)が約2年半ぶりに営業を再開して1カ月がたった。
同施設は「新光産業」(厚南中央2)が管理。地下250メートルから湧き出す源泉は、40.4℃で加水なしのかけ流しで、泉質は弱アルカリ性単純放射能泉。新型コロナの影響で2020年4月から休業していたが、8月29日、1階の公衆浴場に限定して1年間の試験営業を再開した。
営業再開に当たり、シャワーや浴場のカラン、脱衣場・休憩所のマットなどの設備を新調して、女性浴室には新たにベビーベッドを設置した。浴場にはシャンプー、ボディソープを備える。タオル(1枚100円~)はレンタルするほか、歯ブラシ、カミソリ(以上50円)などは販売する。
入浴料は、大人(中学生以上)=600円、小学生=300円、小学生未満無料。感染防止対策として混雑状況により温泉への入場制限を設ける。
営業再開から1カ月。土曜・日曜には年配客や家族連れなどで1日当たり70~80人の利用があるという。同社温泉事業室の西野英夫室長は「当温泉を愛好してくれている地元の人から『早く再開してほしい』との声を多数もらった。ひとまず公衆浴場のみの再開だが、新型コロナの情勢を見極めながら2 階の温泉センターの再開も考えていきたい。これからも地域に愛される温泉であり続けられたら」と話す。
「湯船からは常に新しいお湯があふれており、コロナ禍でも安心して楽しんでもらえると思う。毎月26日は『風呂の日』として入浴料が半額になる。天然温泉で身体の芯から温まってもらい日頃の疲れを癒やしてもらえれば」(西野室長)とも。
営業時間は8時30分~20時。水曜定休。