うどん店「寝太郎うどん」が12月3日、山陽小野田市厚狭にオープンした。
運営は障がい者支援や建築業などを営む「西中国システムズ」(山陽小野田市高栄2)で、飲食業への参入は初。厚狭出身の小野又治伸社長の「食を通じて地域の方とつながりを作り、地元である厚狭の街を食で元気にしたい。地元に伝わる寝太郎伝説を発信し、多くの人に知ってほしい」という思いから出店した。
場所は「明屋書店 厚狭店」隣。店内にカウンター席12席、座敷席8席を備える。提供するうどん麺は細めの丸麺で、地元製麺所と開発した。3年寝太郎にちなみ、山口県産の小麦粉を使った生地を練って切り出すまで3日間寝かせているという熟成麺で、「コシがあり、プルプルとした食感」が特徴。
だしはカツオやサバなどの素材を煮出し、「不二醤油(しょうゆ)醸造」(船木)のしょうゆを使ったあっさりとした味わいに仕上げた。うどんメニューは、「かけうどん」(400円)、「肉うどん」、わらじ形の天ぷらをのせた「わらじエビ天うどん」「わらじごぼう天うどん」「きつねうどん」(以上550円)、「カレーうどん」(600円)などを用意する。
このほか、寝太郎にちなんだメニューとして、寝太郎が渡ったといわれる新潟・佐渡島産のみそを使い、厚狭と佐渡をかけた商品名のカレー「あさどカリー」(500円)、たくあんとワカメを混ぜ込んで金山に見立てた「金山おむすび」や「ねぎみそおむすび」(以上150円)などのご飯もの、セットメニュー、各種トッピングもそろえる。
日高功一朗店長(「高」ははしごだか)は「将来的には子どもたちに開放できるような子ども食堂などにも取り組んでいけたら。地元食材と、寝太郎さんゆかりの佐渡島の食材を提供し、地域の食文化の一つとして根付かせていきたい。うどんといえば『寝太郎うどん』といわれるような厚狭の名物になっていけたら」と話す。
営業時間は11時~15時。日曜定休。