ラスク専門店「らすく工房 ぱとり。」(山口市矢原)が山口にオープンして1カ月がたった。オープン日は5月10日。
場所は「diningカフェ オリーブ」跡。店主の森慶成さんは、10年以上パン職人として働き、いつか自分の店を持ちたいという夢を叶えた。森さんは「1年程前に今の物件に出会ったことをきっかけに準備を始め、周りにパン店が多いので、まずは珍しいラスク専門店として出店した。店内にイートインスペースを設け、ラスクとパンを販売するのが次の構想」と話す。
提供するラスクは、国産小麦粉を使い、小さめの食べやすいサイズに焼き上げる。1袋あたり16~18枚入りで、「プレーン」(280円)、「シュガー」(300円)、「オリーブとドライトマト」(350円)、「黒ごまとさつまいも」(380円)、「キャラメルとドライバナナ」(400円)など常時10種類以上をそろえる。
ラスクを詰め合わせた缶も販売する。「紅茶とシナモン」「てんさい糖」などが入った「白・シュガー」と、「チーズと黒胡椒」「緑茶とホワイトチョコ」などが入った「茶・プレーン」(以上1,500円)の2種類を用意する。
森さんは「いろいろな味のラスクを楽しんでもらおうと約20種類を試作したので、季節ごとに種類を入れ替えていく。ラスクは日持ちするので、手土産や贈り物にもおすすめ。日持ちする強みを活かし、今後はネット販売もしていきたい」と話す。
週末限定で1種類のパンを提供する。これまでに、「ぱとりの食パン」(400円)、「ぱとりのフランスパン」「クリームチーズとレモンガーリックのパン」(以上280円)などを販売した。パンの種類はインスタで発信する。
店名の「ぱとり。」は、フランス語で「故郷」という意味を持つ。森さんは「これまでは製造がメインだったので、お客さんの声を直接聞けることが楽しい。店名のように『故郷の味』として思い出に残るような、地元に根付いた店になりたい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時。水曜・木曜定休。