紅茶専門カフェ「霞（かすみ）」（防府市西仁井令1）が7月23日、防府にオープンした。

提供する「ティーソーダ」

　同ビル内のマカロン専門店「NeiGe（ネージュ）」のオーナー・福本将之さんが出店。福本さんは「マカロンに合う飲み物をオリジナルで作りたいと思ったのがきっかけ。『NeiGe』の自然派マカロンには紅茶が合うと思い、昨年10月ごろから紅茶づくりのノウハウを学んできた」と話す。

　同店のコンセプトは「畑から自分たちで作った紅茶」。無農薬・無肥料で畑作りから始めようと、周南市高瀬町と宇部市小野地区に茶畑を借り、栽培、収穫、加工、提供まで福本さん自身が行う。茶畑の現状を知ってほしいという思いもあり、同店のオープンにはクラウドファンディングも活用した。

　福本さんは「生産者の高齢化や後継者不足で管理しきれない茶畑も多く、自分がモデルになることで茶畑の現状を周知出来たらと思った」と話す。

　提供するのは、「本日の紅茶」（700円）、好きな茶葉から選べる「セレクトティー」（750円）、自家製レモンのはちみつ漬けを浮かべた「レモンティー」（ホット＝750円、アイス＝680円）、ほうじ茶を使ったチョコレートドリンク「焙煎紅茶とチョコレート」（710円）など。「セレクトティー」は、茶摘みの時期や発酵時間、産地などが異なる約10種類から選ぶ。

　フードは、「季節のキッシュ」（600円）や「白桃のタルト」「チーズのタルト」（以上700円）などのほか、予約制でマカロンや焼き菓子がセットになった「アフタヌーンティー」（1,760円）を用意する。

　オープンからもうすぐ1カ月がたつ。福本さんは「同じ品種でも摘む時期や発酵時間などによって味が異なるのが紅茶の魅力。収穫量が増えたら、茶葉の販売もしたい。紅茶に合うマカロンの組み合わせも考えておすすめのセットも提供したい。せわしない日常に、ゆったりとくつろげる空間で、ゆっくりと味わいが変化する紅茶を楽しんでほしい」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～18時。