パン店「Bakery B-load.(ベーカリー ブロード)」(山陽小野田市西高泊、TEL 050-8882-6623)が、山陽小野田地方卸売市場の敷地内にオープンして2カ月がたった。
店主の松原凌さんは同市出身で、元々パン作りが趣味だったという。宇部市内で広告関係の仕事に就き、飲食店オーナーが夢を形にして輝く姿に感銘を受け、学生の頃から夢だった「自分の店を持つ」ことを決意。脱サラして福岡のパン店などで修行し、地元で開業した。
約20坪の店内は「絵本の世界に入り込んだような気持ちになれる場所」をイメージし、県内のモルタル造形業者による約4メートルの大船を設置し、壁際に面したカウンターや冷蔵ショーケースなどにパンを常時約50種類並べる。
看板商品は、「フォカッチャ」とフランスパンの一種「リュスティック」。自身で好みのサイズにカットして使える「フォカッチャ」(大=350円)、プレーンの「フォカッチャ」(160円)、「サーモンポテトフォカッチャ」(330円)、「しらすフォカッチャ」(350円)、「チョコリュスティック」(260円)、「ピーナッツリュスティック」(220円)などをそろえる。
「豆乳食パン」(340円)は、乳製品や卵、バターを使わず「人気」という。このほか、「オレンジ食パン」(370円)、「あんドーナツ」「クリームパン」(以上250円)、「ダマンドクロワッサン」「焼きそばパン」(以上290円)、「鴨サンド」(410円)、「さつまいもデニッシュ」「明太フランス」「ハンバーガー」(以上320円)や、市場直送野菜を使ったサンドイッチなどの総菜パン、フルーツを挟んだ「みかんホイップ」(290円)、「いちごホイップ」(350円)などを用意する。
オープン日は2月3日。松原さんは「2カ月たった今も、開店前から並んでもらっている。あんパンの生地に甘酒を使うなど、昔からなじみのあるパンも、懐かしくも新感覚で楽しんでもらいたい。都会でトレンドになっているパンも積極的に取り入れていきたい」と話す。
「ここでしか手に入らないような個性的なパンを作るなど、パンの可能性を広げていきたい。遠方からは旅の目的にしてもらえるような、地元の方からは山陽小野田市の顔と誇りに思ってもらえるようなパン屋を目指したい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~18時(売り切れ次第終了)。月曜、火曜定休。