「中也の文字暦」カレンダー発売-直筆の手書き数字を使用

直筆の数字とゆかりの写真と詩で構成されたカレンダー「中也の文字暦」

直筆の数字とゆかりの写真と詩で構成されたカレンダー「中也の文字暦」

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 山口・湯田温泉にある中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL 083-932-6430)は3月9日、中原中也生誕百年事業としてカレンダー「中也の文字暦」を発売した。

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 カレンダーは、中也の誕生日にあたる4月29日にちなんで4月始まり。縦に開く形で、閉じるとA4サイズになる。下部にカレンダー、上部に中也の肖像や原稿、ノート、詩集などの写真と、詩が配置されている。4月は「春と赤ン坊」の詩と、「赤ン坊」の言葉に合わせて中也1歳4カ月の写真を配置するなど、その月にゆかりのある詩と関連する写真が配されている。

 カレンダーの日付には中也直筆の手書き数字が使用されている。中也にまつわる出来事があった日には、日付部分に丸印が施され、「4月2日/1925年(17歳)小林秀雄と出会う」「12月10日/1934年(27歳)『山羊の歌』を文圃堂書店より刊行」などの説明も記されている。

 カレンダーの原案者は修復家の秦博志さん(HATA STUDIO)。中也の日記を修復した際、直筆の文字を見て「カレンダーにしたらおもしろいのでは」(秦さん)と思い立ったのがきっかけ。同館は、生誕百年事業に合わせて、昨年からカレンダー制作に取りかかり、今回の発売に至った。

 同館の那須香さんは「中也百歳の1年間をこのカレンダーを掛けて、どっぷり中也に浸かってほしい」と話している。同館、湯田温泉の旅館や商店、山口市内の書店、山口県刊行物センターなどで販売しており、ホームページからも購入することができる。価格は1,200円。限定1,000部。

中原中也記念館(©マルニ)

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