サビエルカンパーナと秋川牧園がオーガニック店-コラボメニューも

「昔なつかし味工房 オーガニックデリカテッセン」の外観

「昔なつかし味工房 オーガニックデリカテッセン」の外観

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 山口県内にレストランやベーカリーを展開する「サビエルカンパーナ」(山口市亀山町)と牛乳や豚肉、鶏肉、鶏卵などを生産する「秋川牧園」(仁保下郷)は8月10日、山口・白石のサビエル記念聖堂入り口に「昔なつかし味工房 オーガニックデリカテッセン」(山口市白石1、TEL 083-933-0300)をオープンする。

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 店舗面積は約70坪。茶色やグリーンといったアースカラーを取り入れ、ヨーロッパの紋章を基本デザインに取り入れた外観が特徴。店内は、物販販売コーナーのほか、ミルクスタンド、ジェラート専用カウンターなどを設け、32席のイートインコーナーも備えた。

 同店では「安心・安全な食品を」をテーマに、野菜や卵などオーガニック食品の販売や約20種類の惣菜、約6種類の弁当、山口県産フルーツを使用した約10種類のジェラートなどを提供する。サビエルカンパーナからは、手作りジャム、惣菜、弁当を、秋川牧園からは牛乳、卵、無添加ハム、パストラミなどを提供。秋川牧園の牛乳を使用した牛乳パンをサビエルカンパーナで作り、無添加ハムをはさんだサンドイッチ、秋川牧園の牛乳と卵でつくるソフトクリームなど、2社がコラボしたデリカやデザートも用意する。

 サビエルカンパーナは、3年前に美東町のきららオーガニック内にオーガニックのレストランとベーカリーを、2年前に下関市の海峡メッセ内にオーガニックレストランを出店している。沖修二社長は出店の経緯について「2つの店舗を通して山口県産の安心・安全な料理を提供してきて、需要があることが分かった。本店でもオーガニックの動きを進めていきたいと考え、本店の向かいに今回の出店を決めた」と話している。

 秋川牧園は、設立当初から食の安心・安全を貫き、鶏肉、豚肉、牛肉、牛乳、鶏卵、無農薬野菜を生産しており、生産した食品を家庭に届ける「スマイル生活」の宅配事業も行っている。林英明取締役経営管理部長は「弊社では宅配事業を行っているが、買ってもらうお客の顔を直接見ることが重要だと考え、今回の出店によりマーケットを肌で感じるような組織改正を行った。小売りの分かる製造会社に脱皮するチャンスだと考えている」と話す。同社は「アキカワミルクラボ」という集客拠点を立ち上げ、新生「農園の四季」のブランド商品も販売する。

 沖社長は「ターゲットは、本当に安心・安全が分かっている50代半ば以降の人。中高年の人にとって、昔は無添加の食品は当たり前のもので、この年代の人が今、無添加の食品を食べることで懐かしさに感動してほしいと『昔なつかし味工房』と名付けた。今後の目標は、じっくりブランドを作ること」だという。

 営業時間は9時~19時。年中無休。

サビエルカンパーナ秋川牧園(©マルニ)

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