山口の中国料理店社長がファイルメーカー選手権年間MVPに

川端さん(写真左)と開発をサポートしてくれた東天閣の学生アルバイト

川端さん(写真左)と開発をサポートしてくれた東天閣の学生アルバイト

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 中国料理店「東天閣(とうてんかく)」(山口市大市町)の川端兆盛社長が開発したデータベース作品が9月29日、月刊誌「MacFan(マックファン)」の誌上で開催された「ファイルメーカー選手権」で年間MVP賞に輝いた。

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 パソコン雑誌「MacFan」の企画として昨年10月から行われていた同選手権は、データベースソフトであるファイルメーカーを使って、仕事やライフスタイルに生かすデータベースのアイデアを競うもの。昨年10月から作品募集を開始し、1年間で全9回の選手権が行われた。今回の年間MVPはその9回の作品総数163点の中から審査の末、一番優秀な作品が選ばれた。

 川端さんが受賞した作品は、食品成分の絞り込み検索や栄養計算ができる「伴子の楽々栄養計算」。もともと、川端さんが経営する中国料理店にアルバイトに来ていた栄養学を学ぶ学生から「栄養計算ができるソフトを作れないだろうか」と相談を持ちかけられたのが開発のきっかけ。同ソフトはフリーウエアとして同店のホームページから無料ダウンロードできる。

 そのほか川端さんは、見た映画を整理して登録する「My Favorite Cinema(マイフェボライトシネマ)」、1~43の数字をランダムに選ぶ「Loto6 Bingo(ロトシックスビンゴ)」、日記を書いたりスケジュール管理をする「Visual Diary(ビジュアルダイアリー)」なども開発。9回の選手権のうち4回、月間MVPや優秀賞を受賞している。

 川端さんは中国料理レシピやシフト表をデータベースで管理しようと、5~6年前にデータベース作成に目覚めた。のめり込むうちに、周囲の人たちから、こんなテンプレートはできないかと相談を持ちかけられるようになり、中国料理店を経営するかたわら、データベース作品を作るようになった。今でも、財務会計管理ツール、料理レシピデータベースなど、さまざまなテンプレートを開発中だという。

 川端さんは「これからの時代は、データのデジタル化に注力するだけではなく、蓄積されたデータをどう活用するかが重要になっていく。データベースやファイルメーカーについて、もっといろいろな人に知ってもらいたい」と話している。

中国料理 東天閣東天閣データベース工房(©マルニ)

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