水産練製品の製造・卸売り販売を行う宇部蒲鉾（宇部市川上、TEL 0836-33-5151）は1月22日、魚のすり身を使ったスイーツ「riple（リプレ）」の販売を始めた。

宇部蒲鉾が洋菓子店とコラボ開発した「リプレ」

　同商品はタラのすり身を使ったムースで、同社初の「マリンスイーツ」。全体の14％にタラのすり身をパウダー状にしたものを使用。110キロカロリーと低カロリーながら高タンパクで魚の生臭さがせず、「ふわっとした食感が特徴」だという。フレーバーはストロベリー、抹茶、ブルーベリー、ラズベリー、マンゴーを用意する。

　3年前から水産加工品を使ったスイーツの商品開発に取り組んでいる同社。当初は、すり身をそのまま使い、魚の風味や舌触りを感じる商品を開発していたが、「自社のみではスイーツづくりは困難」と判断し、「お菓子のピエロ」（西岐波）に開発を依頼。すり身をパウダー化することで合意し、「澤産業」（船木）と共同ですり身を微量粉末化する機械を開発。試作を重ねることで商品化にこぎ着けた。

　企画営業ユニットの蔵満正博さんは「食べてみると本当に魚が入っているのかと疑いたくなるはず。魚を使ったスイーツは他にないのでは。地元企業の協力で作り上げた地元産のスイーツなので、もっと多くの人に興味を持ってもらえたら」と話す。

　価格は、各フレーバーが1個ずつ入ったセットで2,500円。宇部井筒屋、山口宇部空港、同社直売店や宇部市内の土産店などで取り扱う。