宇部・則貞のたこ焼き店「なにわ屋」閉店へ-27年間に店主「悔いなし」

大きなタコの看板が印象的な「なにわ屋」

大きなタコの看板が印象的な「なにわ屋」

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 宇部・則貞のたこ焼き店「なにわ屋」(宇部市則貞2、TEL 0836-32-1188)が2月下旬に閉店する。

「最後の日」まで焼き続ける

 バブル期の1987(昭和62)年4月27日に、宇部ときわ公園近くの国道190号線沿いにテークアウト専門でオープンした同店。開店当時は郊外から市街地に向かう唯一の大通りだったこともあり、周辺地域の住民から「庶民の味」として親しまれてきた。

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 閉店の理由については「時代の流れ」と話す店主の小山賢一さん。「車の流れもずいぶん変わった。数年前には材料費が高騰したが値上げは絶対にしたくなかった。ここ4年ほどは特に厳しい状況が続いていたが、いつも来てくださるお客さまのことを考えると閉店を決断できなかった」と話す小山さん。「ずるずる営業するのはよくないと昨夏に気持ちの整理をつけた」と目を細める。

 27年間変わることなく提供してきたメニューは、たこ焼き(450円)と回転焼き「なにわ饅頭(まんじゅう)」(80円)、ソフトクリーム(180円)。全盛期だったという13年ほど前は「朝から24時まで84個焼きのたこ焼き機8台でひたすら焼き続けていた。こだわりはないが、作りだめNGが鉄則。夏は暑さでそれは過酷な環境だった」と振り返る。

 閉店を知った利用客からは「移転はしないのか」「3月からはどこに買いに行ったらいいのか」「また街の光が一つ消えた」など次々と惜しむ声が寄せられているという。小山さんは「今月24日までは確実に営業する。何も変えず続けてきた27年間に悔いはない。最後にもう一度食べに来てもらえればありがたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~21時。