宇部・銀天街の空き店舗シャッターに「新世紀エヴァンゲリオン」を題材としたイラストを描く「エヴァ・シャッタープロジェクト」が現在、展開されている。
主催はアートグループ「FCA(おともだちコンテンポラリーアート)」。同作品監督の庵野秀明さんが宇部出身であることから「市街地を盛り上げたい」と企画。「銀天プラザ」(宇部市中央町2)から程近くにある元雑貨店の縦5.8メートル、横4.4メートルのシャッターに描く。
描かれるのは、昨年9月に公募し、集まった28点の中から選ばれた宇部市在住のペンネーム・kazs(カズ)さんの作品。同作のキャラクター「アスカ」と「綾波レイ」、宇部ときわ公園に展示されている代表的な彫刻作品「蟻の城」がモチーフにされており、「エヴァンゲリオンと宇部のイメージが融合している」(FCAの原井輝明代表)という。
9月27日から制作作業を開始。10月3日には3度目の作業を実施し、洗浄して部分的に下地を塗ったシャッターに、プロジェクターでイラストを写しながらペンで下描きする作業をこれまでに行った。今後は背景から随時描いていく予定だという。
原井さんは「今回は、毎年商店街のシャッターにイラストを描く『シャッター壁画プロジェクト』の11回目と、宇部市のアートイベント『まちなかアートフェスタ』の一環。町おこしを目指す市民目線と美術的観点、庵野さんサイドの意見も交えながら取り掛かることができた。商店街が少しでも明るくなり、注目してもらえれば」と話す。
「短時間だけでも制作に参加していただくことが可能なので、通りすがりの方もぜひボランティアスタッフとして加わってもらえれば」と参加を呼び掛ける。
完成予定は11月22日。同日開催される「まちなかアートフェスタ」のフィナーレセレモニーで披露する。制作作業は毎週土曜・日曜・祝日の9時30分~17時に行う。