山口でデニム素材のファッションデザインコンテスト-大賞決まる

「第8回ジャパン・ファッションデザインコンテストin山口」で大賞をとった紺田優太さんの作品

「第8回ジャパン・ファッションデザインコンテストin山口」で大賞をとった紺田優太さんの作品

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 山口情報芸術センター(山口市中園町)で11月17日、デニム素材による世界最大のファッションコンテスト「第8回ジャパン・ファッションデザインコンテストin山口」が開催された。

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 「メイドインジャパン」をテーマにした同コンテストでは、「日本製デニムを使った『カッコカワイイ』ファッション」を課題に、全国からデザイン画を募集した。集まった900点の作品の中から1次審査を通過した49作品を同日、ファッションショー形式で審査し、入賞作品を決めた。審査員は、空間演出家の毛利臣男さん、ファッションコーディネーターの我妻マリさん、ファッションデザイナーの板倉慶二さん。

 大賞に輝いたのは、広島ファッション専門学校4年の紺田優太さんの作品「手の花」。準大賞は、文化女子大学の阿久津かおりさん、トップモードアーティスト学院名古屋校の森達也さんの作品が選ばれた。審査員の毛利さんは大賞受賞作品について、「インパクトが強い服で、一生懸命気持ちを入れて作っていたのを感じた」と話し、我妻さんは「ステージに上がった瞬間に、賞をとるための存在感を感じた。創造性があり、アーティスティックでありながら、技術もしっかりとしていて、手の込んだしつらえ方や加工がしてあった」と評価した。大賞、準大賞受賞作品は、12月5日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われる「ジャパンクリエイション」でも展示される。

 同日、過去に同コンテストで賞をとり、現在デザイナーとして活躍しているクリエーターによる「第1回ニュークリエーターズコレクション」が行われ、「ArtyJungle(アーティジャングル)」、古屋紅さん、五十公野涼子さん、神大樹さん、野中亮治さん、天本誠司さん、下澗佳世さんの7人(組)が作品を披露した。

 翌18日には、ジーニングにスポットを当てたコレクション発表「第1回ジャパン・ジーニングコレクション」も開催。「Bon Vivant(ボンヴィヴァン)」「et jeans(イーティージーンズ)」「BLUE WAY BLUE JEANS(ブルーウェイブルージーンズ)」「ijiit(イジット)」「匠山泊(しょうざんぱく)」の5ブランドが春夏の新作や秋冬コレクションなどを発表した。同コレクション作品は、来年1月16日からスペイン・バルセロナで行われる「ブレッドアンドバター展」に出展される。

 山口は国内ジーンズの生産工場が多いことから、同コンテストの開催や山口発の純日本製デニムブランド「匠山泊」の展開など、日本のデニムファッションを発信してきた。山口県繊維加工協同組合の岡部泰民専務理事は「このコンテストは地方でありながら、全国規模のイベントとして評価されている。山口から世界へというスタンスを変わらず持ち続け、確実にやり遂げていきたい」と話している。

ジャパン・ファッションデザインコンテスト(©マルニ)

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