来秋開催される「第28回UBEビエンナーレ」の応募作品展が10月1日、宇部ときわ湖水ホール(宇部市沖宇部)で始まった。
今回の応募総数は318点。山口県内をはじめ、国内各地やヨーロッパ、アジア、中南米など世界42カ国からの応募があった。同展では、全応募作品の模型(10分の1サイズ)やドローイング、写真を展示する。
9月30日には選考委員会による1次審査会が行われ、久保田后子宇部市長や美術評論家ら10人が作品を審査し、入選作品が決定した。「入選作品プラン」40点が選考され、その中から野外彫刻として実際に制作される「実物制作指定作品プラン」15点が選ばれた。
酒井忠康委員長は「時代の複雑さを反映して、さまざまな試みが作品にも投影されていたのを感じた。これまでより優れた作品が多かったように思う。それぞれ個性的で、興味深い」とコメントした。
UBEビエンナーレ推進課・学芸員の佐藤麻由さんは「前回展よりも応募総数も増え、見応えは十分。入選作品は、大理石や金属など素材の組み合わせの面白さや、鑑賞者がイメージすることで作品に込められたメッセージがじわりと伝わるものが多い」と話す。「本展を楽しみにしながら、応募作品もご覧いただければ」とも。
開催時間は10時~17時(入場は16時30分まで)。火曜休館。11月4日まで。