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「ピンクの鍋焼きうどん」 山口大生がメニュー開発、「みほり峠」とコラボ

ピンク色の鍋焼きうどん「うまからピンク」

ピンク色の鍋焼きうどん「うまからピンク」

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 山口大学の学生が考案したメニューが現在、和食ファミリーレストラン「みほり峠 大内店」(山口市大内矢田、TEL 083-927-2990)で提供されている。

学生の発想が光る「みほり峠 大内店」と山口大生のコラボメニュー

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 メニューは、ダシがピンク色の鍋焼きうどん「うまからピンク」(1,280円)、「唐揚げうどん」(唐揚げ10個=1,080円、5個=770円)、「満足かつ天丼」(1,000円)の3種類で、「おいしく温まる冬メニュー」をテーマに掲げる。

 今回のコラボは、文部科学省が推進する「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の一環として実施。メニューの開発には山口大から3人の学生が参加し、昨年秋から同店スタッフで会議を重ねてメニューを決定した。

 女子学生が提案した鍋焼きうどん「うまからピンク」は、着色料を使わず、赤紫色の根菜「ビーツ」と豆乳で鮮やかなピンク色を出すことに成功。杉山文美代店長は「『ピンク色のうどん』というアイデアを聞いたときは学生の発想力に驚いた。見た目に初めはギョッとするが、一度食べるとハマる味。『温泉に入ったように体が温まる』とお客さまにも好評」という。

 とんかつと天ぷらをぜい沢に載せた「満足かつ天丼」は、1週間で100杯売れる人気ぶり。杉山店長は「天丼とかつ丼という2大メニューの『いいとこ取り』の、ボリュームを重視した学生向けメニューだが、意外と年配の方も多く注文される。学生がよくぞここまでやってくれた」と称賛する。

 参加メンバーの一人で、今回のコラボをきっかけに同店でのアルバイトを始めた農学部1年・永冨留維さんは「3人とも1年生で、始めは手探りの状態だったが、お店の方とも協力しながら楽しく活動できた。将来は飲食業への就職を考えているので、商品開発に携われて良い経験になった」と話す。

 同社開発本部の藤井克巳課長は「山口大の学生は、地元か首都圏で就職するパターンが多い。この取り組みが学生の山口県内への定着につながればと大学側から期待の声も大きい。来年以降、コラボ第2弾が実施できれば」と話す。

 杉山店長は「『山大生が考えました』と伝えると、喜んで注文してくださる地元の方が多い。地域の若者に協力的な雰囲気がさらに広がっていけば」と期待を寄せる。

 営業時間は11時~15時、17時~22時。1月31日まで。

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