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兄弟コラボのキッチンカー「Mキッチン」 宇部・吉部を拠点に地元野菜の魅力発信

「兄弟で吉部の野菜や地元のおいしいものを伝えたい」と倉本さん(右)と村田さん

「兄弟で吉部の野菜や地元のおいしいものを伝えたい」と倉本さん(右)と村田さん

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 宇部・吉部を拠点に、地元野菜を使った料理を提供するキッチンカー「Mキッチン」(宇部市東吉部)が営業を始めて3カ月がたった。

旬の野菜を挟む「チキンサンド」

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 キッチンカーの営業を始めたのは、美祢出身の倉本宗さん(24)。今春から農業に転職した兄・村田誠也さん(37)とコラボして「ベジタブルブラザーズ」と名乗り、村田さんが宇部・吉部で栽培する野菜を主に使い、兄弟で食の魅力を発信する。

 自然に囲まれた美祢で生まれ育った倉本さんは、これまで山口市のレストランに勤務。「幼い頃は、自家栽培の旬の野菜を食べて育った。野菜の新鮮さやおいしさを直接伝えたいと思い、お客さまとの距離が近い飲食業での起業を決めた」と話す。

 メインで提供するのは、野菜と県産の長州どりを挟んだ「チキンサンド」(600円)。季節やイベントによってメニューを変えながら、「フレッシュトマトのハヤシライス」や「夏野菜のカレー」(以上600円)やサラダなども提供。化学調味料や添加物を使わないことや、生野菜は当日の朝か前夜に収穫した新鮮なものを提供することにこだわり、村田さんが作る吉部産の野菜も販売する。

 3月中旬に行われたイベントに初出店。これまではイベント出店のみの営業だったが、7月からは平日や隣市での営業も予定し、今後は県内全域を活動エリアに据えていく。「夢は実店舗を持つこと。若い世代から地域を盛り上げ、多くの人に笑顔を届けたい」と意気込む。

 「『野菜嫌いな子どもがパクパク食べた』と声を掛けてもらえたときはうれしかった」と笑顔を見せる倉本さん。「兄とのコラボで良い相乗効果を生んでいきたい。キッチンカーは各地のお客さまとの交流や、その場所のおいしいものや情報も知ることができる。これからの活動が本当に楽しみ」と話す。

 営業日や出店の情報は、インスタグラムで告知する。

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