宇部市北部の複合施設「楠こもれびの郷」(宇部市大字西万倉、TEL 0836-67-2617)が8月5日、10周年を迎える。
農業振興と地域活性化の拠点として宇部市が開設。温浴施設「くすくすの湯」を中心に、農産物直売所「楠四季菜市」や農業研修交流施設「万農塾」、レストランなど6つの施設・店舗から成り、入浴や食事ができる観光スポットとしても広く親しまれている。
温浴施設は、アルカリ性単純温泉の湯が「やわらかい」と好評で、下関や周南などからの利用もある。今年5月8日には入浴客110万人を達成した。近辺に飲食店が少ないことから、地産食材を扱う農家レストラン「つつじ」は、平日の昼時には満席になることも多い。
施設を管理する「楠むらづくり」の武波博行代表は「万農塾生が作った野菜を直売所で販売したり、レストランやパン店で使ったりと、良いサイクルができている。雇用も創出でき、宇部市北部の振興に寄与している手応えがある。隣接する美祢市内の近いエリアと連携し、さらに広い地域を盛り上げたい」と話す。
8月3日・4日は、「10周年記念感謝祭」を行う。前夜祭の3日は、17時から21時まで「ビアガーデン」を中心にイベントを展開。目玉は、誕生日ケーキ代わりの巨大な「ゆうれい寿司」(60センチ・30センチ四方)で、19時45分から切り分けて先着20人に振る舞う。レノファ山口FCのマスコット・レノ丸も来場する。
本祭の4日は、万農塾の卒塾生、洋菓子店「エール・ラポール」、キッチンカー「Mキッチン」など20店のブースが並び、農産物や飲食物、雑貨の販売、ワークショップを行う。11時30分に「記念式典」が始まり、最後は餅まきで締めくくる。
「いつも利用してくださるお客さま、地域の方など、さまざまな人たちに足を運んでもらえれば」と武波代表。
本祭の開催時間は10時~14時。温浴施設の営業時間は10時~21時(最終受け付けは20時)。第3水曜定休。